川見能人
修復歴のある車を「修復歴なし」と中古車情報サイトで表示したのは、景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、消費者庁は23日、中古車販売の「ニーズ」(群馬県伊勢崎市)と「ガレージゼスト」(横浜市)の2社に再発防止などを求める措置命令を出したと発表した。
同庁によると、ニーズは2019年1月以降に44台で、ガレージゼストは同5月以降に37台で、実際には車体の骨格部分を損傷して修復されるなどした車を修復歴なしとサイトで表示した。ニーズは44台のうち1台と別の1台で、走行距離を約7万8千キロ~約8万5千キロ少なく表示していた。
中古車はいずれも業者向けのオークションから仕入れた車で、オークションででは修復歴やメーターの改ざんがあると表示されていた。しかし、両社が消費者向けの情報サイトに掲載した際には、修復歴なしなどに変更していたという。ニーズは取材に「情報サイトへの書き込みを誤った。確認も足りなかった」と説明。消費者庁によると、ガレージゼストは「少しでも車をよく見せたかった」などと説明したという。(川見能人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル